陸自調査団派遣隊ブログ

自衛隊を中心に、防衛・防災に関連する内容を掲載しています。 自衛隊での駐屯地創立記念や航空祭、消防や警察、海上保安庁も含む防災訓練などについてもふれていきます。

陸上自衛隊 広報センター

2016年 広報センター サマーフェア開催|FH-70と体験喫食等

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陸上自衛隊広報センターでの「サマーフェア」
今回は、他イベント内容等を紹介していいきます。

前回、展開展示された「155mm榴弾砲 FH-70」です。

展開時は後方から紹介しましたが、こちらは前方側面です。

創立記念行事等の装備品展示では、この状態で見る機会もあるでしょう。

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FH-70の砲弾・装薬を装填する部分です。

砲弾装填後に鎖栓(装填部の蓋)を閉じて射撃します。
射撃後に、鎖栓が反動で自動開放されて、次の射撃態勢になります。

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FH-70の155mmH砲弾と、火砲への装填時に砲弾をつかむ器具です。

擬製弾ですが、約35kgもある重量物です。

通常弾で、約24kmの射程のある火砲がFH-70です。

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左の装薬筒は内部が空洞で、
そこへ右の4・5・6・7番の表記のある装薬を入れます。

棒状で擬製ですが、実物も同様の形状です。

この装薬の組み合わせを調整して、目的の射程へ投射します。

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15時までの装備品展示のため、北富士への帰投準備が始まります。

これが、照準などに用いられるパノラマ眼鏡です。

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精密機器なので、走行時には取り外します。

取り外す様子も初めてでしたが、専用箱への収納も見れました。

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射撃展開と逆の動作を行って、牽引・自走形態にします。

何回も展開動作が見られるのも良かったです。

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そして、自走できる状態になりました。

FH-70にはロープなどの動作に必要な器具を、収納する場所があります。

無駄な箇所のない洗練された作りが、
装備品の工業製品としての美しさです。

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牽引してきた車両へ、擬製弾などを搭載します。

先ほどの擬製砲弾も担いで持っていきます。

持ち上げる様子からも非常に重く感じました。

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補助動力を始動させて、自走により屋外広場から離脱します。

2名乗車して、火砲両側と後方の1名が安全確認しながら走行します。

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広報センターから、朝霞駐屯地内へ移動していきます。

駐屯地側で、3t半トラックに牽引して帰っていきました。

隊員の方々、お疲れ様でした。

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広場と第2駐車場の間で、野外炊具がカレーの調理を行いました。

こちらも、牽引されて広報センターから離脱します。

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もちろん、カレーライスいただきました。

結構、終わりまで残っていました。

カレーの奥には、FH-70展示が見えるかと思います。

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季節イベントなどで行われる「缶バッジ制作」

イベントの良い記念にもなりますし、
自分で専用制作機で作れるのも楽しい所です。

100円で、多数デザインから3種類作る事ができます。
イベント時には、日付入のデザインも用意されています。

一度、何かのイベントで行く機会のある方はやってみて下さい。
売店サクラでチケット購入して作れますので。




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2016年 広報センター サマーフェア開催|FH-70展開展示

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2016年7月23・24日(土・日)に、陸上自衛隊広報センターで、
夏の恒例イベント「サマーフェア」が開催されました。

屋外展示の装備品も、再塗装されて一段と綺麗になっています。

装備品前を、東部方面隊の、あずま君が歩いています。

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今回は、山梨県の北富士駐屯地から「155mm榴弾砲 FH-70」が、
装備品展示のために来ています。

自走形態から射撃形態への展開展示も行われます。

この、自走形態での展示は珍しいです。
創立記念行事でも、訓練展示時に自走で離脱する様子はありますが、
この状態で展示される事はレアです。

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野外炊具での体験喫食や、FH-70の砲弾などの展示もありましたが、
今回は、「FH-70の射撃状態への展開展示」を紹介します。

第1特科隊の隊員の方々、5名による展示です。

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1名が指揮者のため、実際には展開は4名で行いました。

通常は、8名により運用されるFH-70なので、少人数での実施です。

まず、指揮者の指示により、各隊員が火砲の周囲に配置着きます。

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走行時に火砲を汚れから防ぐ、泥除けを下げます。

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別の隊員がFH-70の砲脚部に乗ります。

砲身を固定している固定具を外します。

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射撃態勢にするために、FH-70を油圧で姿勢を上げます。

補助動力を作動させて、動作を行います。

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走行のために、後方に向けられていた砲身を前方へ動かします。

この転換は、ロープを砲身へ掛けて、人力で動かします。

2名で前後を固定して、180度回転させます。

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パノラマ眼鏡部の席に座る隊員が、下方を見ながら何かしています。

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FH-70中央下部に見える丸い台。

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下方を見ながら調整していた隊員は、
この箇所を下げるために行っていました。

地面に接している部分により、
火砲自体を左右へ安定して転回させるための機構です。

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たたまれている砲脚部を左右へ広げます。

ロックを解除して、2名がそれぞれ押し広げていきます。

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砲脚が、火砲の射撃時の衝撃を後方で支える様に広がりました。

砲脚下部にはまだ、車輪が接地しています。

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砲脚下部の車輪を、油圧により上方へ上げていきます。

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車輪が上がり、砲脚ブレードが接地しました。

地面に食い込ませる様にして、射撃の衝撃を地面で受け止めます。

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155mm榴弾砲FH-70が、射撃状態へ展開されました。

5~10分以内で展開させられる、迅速な行動です。

通常よりも少ない人数でも、迅速な展開が行われました。
これも、日頃の訓練の積み重ねです。

展開展示は以上ですが、他にもイベントは様々行われました。
次回に、紹介いたします。


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広報センター スプリングフェア|輸送防護車 MRAPの展示

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3月5・6日(土,日)で陸上自衛隊 広報センター(りっくんランド)で
「スプリングフェア」が開催されました。

大型トラックの体験搭乗や、
野外炊具によるカレーライス体験喫食など充実した内容です。

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今回の目的は「装備品展示」にあります。

装備品展示自体は好例ですが、展示される内容が貴重な物です。

こちらの屋外広場で行われていた体験喫食会場を通過して、
その先の第2駐車場へ向かいます。

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前回、お知らせしていた「輸送防護車」通称「MRAP」です。

広場と第2駐車場との間では、
「94式除染装置」「除染車3型」が展示されていました。

防護服を装着した隊員の方が車両前に立っていました。
化学科装備は大宮駐屯地の化学教導隊から来られました。

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この輸送防護車は海外での国際支援活動を多く行っている、
宇都宮駐屯地の「中央即応連隊」に配備されています。

現在は4輛全てが即応連隊で運用されています。

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車両自体は国産ではなく、オーストラリアから購入した車両で、
「ブッシュマスター」と呼ばれる装輪装甲車です。
タレス・オーストラリア製です。

最大の特徴は邦人輸送などで、
内部の人員の安全確保に優れている車両だという事です。

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後部から見ると確認しやすいですが、
車両底部が「V型構造」になっています。

これは地雷やIEDなどの即席爆弾が車両下で爆発した際に、
爆風を左右へ逃がして車内を守るための構造です。

防衛省技術研究本部でも研究されている技術です。

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側面からも確認できます。

タイヤは自衛隊車両でも使用されているコンバットタイヤで、
パンクしても内部の金属車輪で走行を続けられます。

国際規格のタイヤなでの、
陸上自衛隊でも「重装輪回収車」や「03中SAM」に使われています。

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燃料タンクは通常は車体下や内部にありますが、
爆風による誘爆を避けるため外部側面に設けられています。

万が一、爆発しても燃料タンクだけ吹き飛ぶという事です。

分厚い樹脂素材でできていて、
被弾しても樹脂の再現性で燃料の流出をある程度防げます。

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燃料タンクが無くなっても、
内部には予備のタンクがあるため走行できます。

他の自衛隊車両にも見られる「ワイヤーカッター」も、
車体上部に設置されています。

こちらは撤収作業で車止めとワイヤカッターを外している所です。

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後部の大きな扉から乗降しますが、
自衛のために上部ハッチから射撃などを行えます。

5.56mm機関銃の銃座が設置されています。

軽装甲機動車に見られる構造ですね。

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エンジン音はディーゼル特有の音ですが、静かな印象でした。

排気は右前輪の後ろに確認できます。

連隊の方に聞きましたが、内部はとても広くて快適だそうです。

不整地での走行も、
3t半トラックのサスペンションよりも全然、良い様です。

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スプリングフェアは15時までで、
車両展示も時間と同時に撤収が開始されます。

化学部隊の車両も輸送防護車が離脱した後に帰って行きました。

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4月3日(日)には「宇都宮駐屯地 創立56周年記念行事」があります。

今回の様な展示かは未定ですが、
なんらかの形では展示を行うとの事です。

観閲行進での姿が見られたら理想です。

今年の中央観閲式は陸上自衛隊ですので、
そこでは観閲行進や展示が行われるのではと思います。




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