
2017年4月16日(日)に行われた、
「陸上自衛隊 板妻駐屯地 創立55周年記念行事」。
空挺降下の後には、「観閲行進」が開始されます。
先頭を行進するのは、観閲式でも演奏を担当していた音楽隊。
朝霞駐屯地から来られた「第1音楽隊」です。
演奏しながら進んでいき、観閲行進の演奏定位置へ向かいます。

第1音楽隊が演奏位置に着くと、曲目も変化!
「シン・ゴジラ」が話題になった2016年でした。
そんなゴジラで有名な自衛隊登場の「自衛隊のテーマ」で行進です。
なんとも粋な計らいです。
他の駐屯地創立記念でも、同様な事があったと聞きます。
観閲部隊指揮官が「82式指揮通信車」に搭乗して行進されます。

まずは「徒歩部隊」の行進。
板妻駐屯地所在部隊、「第34普通科連隊」の隊員達です。
こちらは、「市街地戦闘装備」で行進している小隊です。
防弾チョッキを装備し、89式5.56mm小銃を携行します。

先頭の小銃の隊員を支援するため、後方には別装備の隊員が見えます。
後部から2列目に「5.56mm機関銃MINIMI」を携行する隊員。
射程距離・連射性能など、小銃を上回る事で後方から支援します。
最後列の隊員は「対人狙撃銃」を携行。
最も後方から、ピンポイントで目標を無力化して支援します。

観閲式でも列んでいましたが、今年度に入隊した「新入隊員」です。
白いスカーフが印象的です。
これから自衛官として、日本を守っていく事に期待しています。

徒歩部隊が終わると、「車両部隊」が進入して来ました。
普通科部隊ならではの、機動力に優れた車両たちです。
普通科部隊と言えば、「軽装甲機動車:LAV」です。
車上に防護板を装備し、そこに火器を搭載した隊員が身を乗り出します。

搭載されている火器は2種類。
防弾板搭載銃座に搭載された、「5.56mm機関銃MINIMI」
徒歩の小銃小隊を支援したり、偵察行動での反撃などに使われます。
そして、その後方に「01式軽対戦車誘導弾:01ATM」を装備した隊員。
普通科部隊でも、戦車や装甲車両と戦闘する事もあります。
その際に、撃ちっぱなし可能な誘導弾で、敵車両を撃破します。
ダイブモードにより、装甲の薄い車両上部に直撃させる事もできます。

普通科最大の火砲「120mm迫撃砲RT」が高機動車に牽引されています。
約580kgあるので、人員での運搬は難しいです。
しかし、最大13km先への火力支援が行えるのは、とても魅力的です。
対戦車迫撃砲弾で、装甲車両や戦車へも損害を与えられる頼もしい装備です。
この装備は普通科の「重迫撃砲中隊」に装備されています。

分解して徒歩の隊員でも運搬可能(それでも重いけど)な迫撃砲。
「81mm迫撃砲L16」が、1/2t小型トラックに搭載されています。
120mm迫撃砲の行進はよくありますが、
この様に組立られた状態で、L16が行進する姿は珍しいかなと。

こちらの「中距離多目的誘導弾」も普通科の装備です。
最新の誘導弾と言っても、最近では良く目にする様になりました。
最初の頃は、10式戦車と共に、装備品展示時は規制線が張られていました。
これもそうですが、走行時は後部のランチャーは格納されています。
訓練展示後の、装備品展示では展開状態で展示されます。
朝霞の「広報センター:りっくんランド」で試作車を屋外で見られます。

自衛隊ではありませんが、災害発生時に活躍する方々です。
多数のバイクにより構成された「静岡市オフロードバイク隊」です。
バイクとは別に緊急車両と、大型トラックも見られました。
県や市にも、この様な部隊があると、災害にとても頼もしいです。

航空自衛隊 静浜基地から、観閲飛行のために来てくれました。
「練習機 T-7」2機が、板妻駐屯地上空を通過しました。
5月21日(日)には、この静浜基地で、
「静浜基地 航空祭2017」が行われるので、行ってみて下さい。

観閲行進後にも、様々なアトラクションが続きます。
横須賀市の武山駐屯地にある、高等工科学校の生徒達。
「ドリル演技」を披露してくれました。
演技最後に、M1ガーランドによる空砲射撃でフィニッシュ!

続く、音楽演奏では、第1音楽隊と板妻駐屯地ラッパ隊による、
「音楽隊・ラッパ隊合同演奏」が行われました。
訓練展示後には別に、ステージでラッパ隊が演奏してくれます。
ラッパに合わせた歌も披露していました。

戦闘訓練展示前、最後の催しです。
完全武装をした、第34普通科連隊の隊員達が隊列を組んで入場!
「至近距離射撃訓練展示」の開始。
いわゆる小銃による「ガンハンドリング」です。

満開のサクラをバックにした、武装した隊員は画になります。
小銃先端には、「黄色い安全装置」が取り付けられています。
これは、空砲射撃を行っても銃口から半径30cmは安全に保てる装置です。
そのため、客席方向に銃口が向けられても、安全に操作展示ができます。

最初に、空砲の安全確認を行うため、下方へ銃口を向けて射撃。
そこから、基本的な小銃の構えなどを実施。
隊員達が前後左右に、動きを合わせて行います。

小銃を構えた姿が、一斉に振り返る姿などは、恐ろしささえ感じます。
この様な動作展示は、普通科の駐屯地だからこの見られるものです。

立ちでの動作だけではなく、立膝やかがんでの動きなど。
この小銃を構えている姿は非常に安定しています。
午後のステージイベントでも、より詳しい動作を行ってくれます。
その時にやってくれましたが、小銃を角材で叩いても構えが変わりません。

小銃の射程以上に至近距離になった場合、格闘などへも移行します。
小銃を構えての蹴りや、携行している9mm拳銃を取り出すなど。
その状況に応じて、対処方法を変化させます。

実際に観覧席方向へ空砲射撃を行った様子です。
発射煙が銃口周辺へ広がっているのが分かります。
小銃に薬莢袋を取り付けているのも、自衛隊ならではですね。

基本の動きの後には、移動しながらの展示です。
映画「キル・ビル」の曲に合わせて行われます。
前列と後列では、動く方向や構え方が異なります。
これは、実際に敵を警戒する際などに、互いを援護し合うためです。

実戦的な動作と合わせた、「至近距離射撃訓練展示」でした。
常に落ち着いて敵に対処していくためには、強い精神力が必用です。
緊張感と共に、とてもカッコいい動作展示でした。
この後、10式戦車も登場する戦闘訓練展示が開始されます。
陸上自衛隊応援サイト
「陸自調査団」
Twitter「陸自調査団」分署
サイディング塗り替え、修理、リフォームは
「リフォームにゃんぷ~さん」