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2016年8月27日(土)に行われた、
「平成28年度 富士総合火力演習 教育演習」の続き。

前段演習の紹介は最後になります。
まず、上空から支援攻撃を行う、航空火力です。

「ヘリ火力|AH-1S/対戦車ミサイルTOW」


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飛来して来た、対戦車ヘリコプターAH-1Sコブラ。

スタブウィングに搭載された、「対戦車ミサイルTOW」を射撃します。

機首下部には、20mm機関砲も搭載され、以前はこちらも射撃していました。
TOWが飛翔して、目標に命中しました。
<AH-1Sコブラ詳細>

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AH-1Sの離脱後に、戦闘ヘリコプターAH-64Dアパッチロングボウが飛来。

「ヘリ火力|AH-64D 30mm機関砲」の射撃です。

観測ヘリとして奥には、OH-6Dが同行しています。

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メインローターブレードに白く見えるのが、ベイパーです。
周辺の水蒸気が一気に蒸発して、見える現象です。

ジェット機にも、主翼周辺に見られる事があります。
見る事ができたら、ラッキーです。

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射撃位置に着き目標へ向けて、30mm機関砲を射撃開始!

回転式機関砲ではなく、電気的に給弾するチェーンガンを搭載しています。
重みのある射撃音が続きます。

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2の台手前の目標に向けて、射撃を行っています。

十字的後方から、土煙が上がっているのが確認できると思います。

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複数回連続した射撃を繰り返して、アパッチは離脱します。

天候がよければ、後方の富士山と重なった姿も見られます。
<AH-64Dアパッチ詳細>

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「対空火力|87式自走高射機関砲/2連装35mm機関砲」

87式自走高射機関砲が会場に進入して来ました。
2連装高射機関砲L90を、74式戦車の車体に搭載した対空火器です。

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流石に会場広場では射撃できないため、奥の台で行います。

奥の台には、87AWが2両確認できます。

演習場で上空に射撃を行うのは危険なため、水平での射撃を実施します。

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2両の87AWが同時に射撃を開始!

35mm機関砲の曳光弾が飛んで行く様子が確認できます。

薬莢は外に放出されるため、射撃音と薬莢の落ちる金属が同時に聞こえます。
<87式自走高射機関砲詳細>

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前段演習での火力紹介の最後は、いよいよ戦車の射撃です。

「戦車火力|74式戦車/105mmライフル砲」

74式戦車が小隊で、2両ずつ会場左右から進入して来ました。

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会場左の丘の2両がまずは、射撃を実施!

74式戦車は、ライフリングの施された105mmライフル砲を主砲に装備。

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会場右の丘の2両も射撃!

こちらは、発砲炎を捉える事ができました。
油圧サスペンションにより、砲塔だけを露出して射撃が行えます。
<74式戦車詳細>

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続いて、「戦車火力|90式戦車/120mm滑空砲」です。

A道から、90式戦車が小隊で4両進入します。

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そのまま、広場内を4両同じ動作で動き射撃!

搭載されている120mm滑空砲は、ライフリングの無い砲です。

砲弾を安定して飛ばすため、
ダーツの矢の様な翼の付いたAPFSDS弾を使用しています。

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本州では90式戦車は富士地区や、武器学校などでしか見られません。

車体重量が50tあり、一般道などでの運用を考慮していません。
主に北海道の北部方面隊に集中配備されています。
<90式戦車詳細>

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戦車部隊最後は、「戦車火力|10式戦車/120mm滑空砲」です。

まず、会場左の丘に前進する戦車を援護するため、進入しました。

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2両が同時に、120mm滑空砲を射撃!
発砲炎が確認できます。

10式戦車も、90式同様にAPFSDS弾を使用します。

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10式戦車の安定した射撃を披露するため、スラローム射撃も実施。

車体は左右に振られますが、砲身は一点を捉えたままです。

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今回の火力演習の試みの、「後退間射撃」です。
離脱時に砲塔を後方に向けたまま射撃を行いました。

スラローム同様に、高い安定性と射撃性能が分かる展示です。
<10式戦車詳細>

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前段演習最後は、「空挺降下|第1空挺団による自由降下」

雨の振りそうな曇だったので、実施が不安でした。

上空のCH-47Jの音だけかと思っていると、
雲の奥からパラシュートが!

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曇っていますが、上空の風が強くなった事で実施できました。

自由降下傘により、第1空挺団の隊員が4名降下しています。

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航空機から降下するのと同時に開く空挺傘とは違い、
降下後に自分で開くのが自由降下です。

スカイダイビングと同様の方法です。

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自衛隊唯一の降下専門の部隊の、
第1空挺団は千葉県の習志野駐屯地に所在しています。

中央即応集団隷下の部隊で、レンジャー資格を持つ
空挺レンジャーと呼ばれるエリート隊員もいます。

これで前段演習終了で、15分程の休憩後に後段演習が始まります。



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