
2016年8月27日(土)に行われた、
「平成28年度 富士総合火力演習 教育演習」の続きです。
「中距離火力|迫撃砲」の紹介です。
車両で牽引されて迫撃砲が進入しますが、
今回はCH-47Jによる空輸も行われます。

CH-47Jが広場に、120mm迫撃砲RTを降ろします。
地上から進入困難な地域や、離島への物資輸送もこの様に行われます。

UH-60JAも、同時に進入して来ました。
機内から、レンジャー隊員が降下!
ロープで4名の隊員が、120mm迫撃砲操作のため降下しました。

降下した隊員が120mm迫撃砲を射撃位置まで押します。
このまま射撃体制を整えます。

他の120mm迫撃砲RT、81mm迫撃砲L16が牽引されて進入します。
120mm迫撃砲RTは、普通科火力最大の火砲で、
81mm迫撃砲L16は、軽量のため、分解して個人で運搬も可能です。

81mm迫撃砲L16の射撃!
それぞれの迫撃砲が順次射撃を実施して、2段山に弾着させます。

迫撃砲弾の弾着の様子です。
2段・3段山は、広場から3kmの距離があります。
120mmで通常弾約8km、81mmで約5.6kmもあるので、
この装備では余裕で到達する距離です。
遠くだけでなく、目的の場所に到達させるのも重要な事です。

次の中距離火力の紹介です。
「中距離火力|誘導弾」です。
会場には、「87式対戦車誘導弾」の射撃準備の様子が行われています。
隊員が、肩撃ち姿勢で構えています。

広場では、後方への衝撃が強く危険なため、奥の射撃場所で射撃します。
目標へ誘導弾が飛翔して、命中する様子が行われました。

続いて、「中距離多目的誘導弾」の射撃です。
96式多目的誘導弾が高価のため開発され、
1システム価格も抑えて製造できる様になりました。
広場では、進入から射撃体制までの様子が行われています。

やはり後方への衝撃が強いため、広場奥で射撃を実施。
3発連続して射撃を行います。
3発共、別の目標、別の射撃モードで発射できます。

79式対舟艇対戦車誘導弾が有線誘導でしたが、
中距離多目的誘導弾は、赤外線画像・セミアクティブレーザー誘導になりました。
目標を照準し続けなくても、撃ちっぱなしでも射撃できます。

白の台奥の、黒い目標に命中!
96式多目的誘導弾も、広場に展開しましたが、
大型モニターで射撃の様子を流し、実射は行われません。

最後の誘導弾は、軽装甲機動車から射撃します。
こちらは、「近距離火力|普通科火力」になります。
広場に高速でLAVが進入して来ます。

停車後、車内から、01式軽対戦車誘導弾を携行した隊員が、姿を現します。
上部ハッチから、01ATMを構えて身を乗り出します。

01ATMを発射!
誘導弾が水平に飛翔する、低伸弾道モードと、
装甲の薄い車両上部へ命中させる、ダイブモードがあります。
今回は、ダイブモードで射撃を実施。

発車後に、誘導弾が上方へ飛翔していきます。
目標へ上方から着弾して命中!

射撃位置が特定され、反撃される恐れがあるため、射撃終了後には、すぐに離脱。
赤外線画像誘導で、撃ちっぱなしが可能なため行えます。
次回は、機関銃や無反動砲の射撃を紹介します。
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