
2016年8月12~14日(金~日)で、「第3回 有明防災フェア」が行われました。
隣接するビックサイトでは、コミックマーケット(コミケ)が行われ、
その、来場する若い人達にも、寄ってもらう目的もあり、同日開催です。
ここは、9月11日(日)に行われる「ぼうさいモーターショー」の会場でもあります。
<東京臨海広域防災公園イベントページ>

有明防災フェアでは、他の防災イベントでは、あまり見られない車両が来ます。
東京消防庁 消防救助機動部隊から、「双腕重機」が展示されています。
8t級の機体に、2本の4t級ブーム腕を装備した救助用重機です。

この、グラップルで倒壊した家屋や高架などの、柱等の重量物を掴んで支えます。
両腕をクラップルにして、捜索活動を行う事も可能です。

もう片腕には、ガジラカッターが取り付けられています。
油圧により、挟んで切断する、強力なカッターです。
テレビの対決番組でも紹介された事がある、タグチ工業の切断機です。
グラップルで掴んで、カッターで鉄筋などを切断するなど、
人型ロボットに近い、腕の使い方ができます。

双腕重機を運搬して来た車両が、この「重機運搬車」です。
約25t級のシャーシで、双腕重機自体を運搬するタイプと、
交換アタッチメント(グラップル・ブレーカー・バケットなど)を運ぶタイプがあります。
この車両だけでも、大きくてカッコいいです。

双腕重機は、倒壊した建造物からの救助に使用するため、
捜索時に重量物が重機自身に、落下してくる場合もあります。
万が一の場合に備えて、操縦席は強固にガードされています。

展示だけでなく、動作展示も行って頂けました。
2本の腕があるので、双腕重機とのジャンケン対決が行われました。
カッターを開いて、チョキ!

グラップルを開いてパー! 閉じてグー! という感じです。
双腕重機の腕の自由度が良く分かる、理に適った動作展示です。

東京消防庁は、「大型ブロアー車」も展示しました。
車体後部の荷台部分に、大型の送風装置を搭載した車両です。

トンネルなどの閉鎖環境で、火災が発生した場合に、
内部の煙を圧倒的送風能力で、外部に排煙する車両です。
送風時に水を一緒に飛ばし、霧状に噴霧する事で、
広域に火災発生場所を窒息させて、消火する方法も行えます。

この、大型ブロアー車も動作展示を行いました。
来場したコスプレイヤーを、送風で涼ませていました。
送風性能は、最大で45mもあります。
動作展示を編集した動画がありますので、どんな動きをするか見てみて下さい。
-双腕重機と大型ブロアー車動作展示-
https://www.youtube.com/watch?v=8Y3CxxAGm48

日本赤十字からも救急救護の観点から、防災フェアに参加しています。
こちらは、「ドクターカー」です。
最近、見たり聞いたりする事も増えたと思います。
緊急車両指定を受けていて、救命士ではなく、医療行為を行える医師が乗車します。

車内は、ストレッチャーと多数の機器が搭載されています。
現場到着と同時に、救急救命士では行えない処置を医師が実施。
その後に、救急車やドクターヘリで搬送します。
より、高度な応急処置により、生存率があがります。

こちらも、日本赤十字の緊急車両指定を受けた車両です。
「緊急指定トラック」で、パトランプの付いた、白いトラックです。

内部は、ほとんど固定搭載機材などはありません。
要救助者を乗せる事もできますが、被災地への資材運搬を目的としています。

日本赤十字のマスコットキャラ、「ハートラちゃん」です。
今回は、東京消防庁と日本赤十字の車両を紹介しました。
他にも、各機関のブースでは様々な展示があったので、次回紹介します。
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