
2016年7月23・24日(土・日)に、陸上自衛隊広報センターで、
夏の恒例イベント「サマーフェア」が開催されました。
屋外展示の装備品も、再塗装されて一段と綺麗になっています。
装備品前を、東部方面隊の、あずま君が歩いています。

今回は、山梨県の北富士駐屯地から「155mm榴弾砲 FH-70」が、
装備品展示のために来ています。
自走形態から射撃形態への展開展示も行われます。
この、自走形態での展示は珍しいです。
創立記念行事でも、訓練展示時に自走で離脱する様子はありますが、
この状態で展示される事はレアです。

野外炊具での体験喫食や、FH-70の砲弾などの展示もありましたが、
今回は、「FH-70の射撃状態への展開展示」を紹介します。
第1特科隊の隊員の方々、5名による展示です。

1名が指揮者のため、実際には展開は4名で行いました。
通常は、8名により運用されるFH-70なので、少人数での実施です。
まず、指揮者の指示により、各隊員が火砲の周囲に配置着きます。

走行時に火砲を汚れから防ぐ、泥除けを下げます。

別の隊員がFH-70の砲脚部に乗ります。
砲身を固定している固定具を外します。

射撃態勢にするために、FH-70を油圧で姿勢を上げます。
補助動力を作動させて、動作を行います。

走行のために、後方に向けられていた砲身を前方へ動かします。
この転換は、ロープを砲身へ掛けて、人力で動かします。
2名で前後を固定して、180度回転させます。

パノラマ眼鏡部の席に座る隊員が、下方を見ながら何かしています。

FH-70中央下部に見える丸い台。

下方を見ながら調整していた隊員は、
この箇所を下げるために行っていました。
地面に接している部分により、
火砲自体を左右へ安定して転回させるための機構です。

たたまれている砲脚部を左右へ広げます。
ロックを解除して、2名がそれぞれ押し広げていきます。

砲脚が、火砲の射撃時の衝撃を後方で支える様に広がりました。
砲脚下部にはまだ、車輪が接地しています。

砲脚下部の車輪を、油圧により上方へ上げていきます。

車輪が上がり、砲脚ブレードが接地しました。
地面に食い込ませる様にして、射撃の衝撃を地面で受け止めます。

155mm榴弾砲FH-70が、射撃状態へ展開されました。
5~10分以内で展開させられる、迅速な行動です。
通常よりも少ない人数でも、迅速な展開が行われました。
これも、日頃の訓練の積み重ねです。
展開展示は以上ですが、他にもイベントは様々行われました。
次回に、紹介いたします。
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