平成26年度富士総合火力演習の紹介も結構続いています。

今回は「対 人 障 害」を紹介して「普 通 科 火 力」
へと移行していきます。

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「対人障害」と言われると「対人地雷」を思いつきます。

世界の紛争地帯等で民間人が対人地雷の犠牲になる事が多いです。

その中で自衛隊が敷設式の対人地雷を使用する様な事はありません。

ヘリから「87式地雷散布装置」で撒くのは対戦車地雷なので人で起爆
する事はありません。

展示される対人障害は「指向性散弾」と呼ばれる障害です。

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大型スクリーンの様な瓦型の装置を地面に挿して設置します。

そこを人が通過するとセンサーが反応して
「無数の鉄球」が飛び出します。

散弾銃をセンサーで起動させる様な感じです。

海外で「クレイモア」と呼ばれたりする物です。

画像は起爆して目標の風船を攻撃した様子です。

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続いて「普通科火力」の紹介です。

上部ハッチを開けた"軽装甲機動車"が進入して来ました。

開口部から隊員が身を乗り出して「01式軽対戦車誘導弾」を構えます。

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誘導弾を発射しました。

79式対舟艇対戦車誘導弾が"重MAT"と呼ばれるのに対して
「軽MAT」と略して呼ばれます。

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軽量で取り回しが容易なので車内から乗り出して射撃できます。

赤外線画像センサー照準システムにより射手が目標を追尾し続け
なくても良いので生存性が高くなります。

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あっという間に目標に命中しました。

軽量と言っても約20kg位あるので、訓練を行っているからこそ
使用できる装備です。

射撃後は速やかに離脱します。

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個人携行の銃火器です。

「対人狙撃銃」による長射程目標の狙撃です。

アメリカ・レミントン社のスナイパーライフルです。

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射撃手と目標や周囲を警戒する観測手が持ち場に着きます。

よ~く見ると使用する対人狙撃銃はデザートイエローにカラーリング
されている様です。

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通常は200m前後先の目標を狙いますが
今回は"500m先の目標"を狙撃します。

500m先の車両内にいる人物を狙います。

左側の目標を撃ちます。

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はい、命中しました。

人物の頭部に命中している事が確認できます。

2度射撃を行って、2つの目標に命中させました。

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射撃後はやはり狙われる恐れがありますので、速やかに離脱です。

狙撃手、観測手共に擬装したギリースーツを着用しています。

榴弾砲や戦車の様な派手に火薬を使用する展示から、狙撃銃などの
精密な射撃を両方見られるのが火力演習です。

次回は装輪装甲車が進入して各装備の展示を行います。



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