
「高射学校見学ツアー」へ行ってきた話の2回目です。
ブリーフィングはまだ続きます。
高射学校は「防空のメッカ」というお話です。
日本全国に所在する「高射特科」の教育を行う、防空の要となる駐屯地です。

情報収集に始まり、敵の航空機の高度や速度に応じて使用する装備を
選定します。
近年では対空防衛には"誘導弾(ミサイル)"が主となってきていますが、
陸上自衛隊の"87式自走高射機関砲"、航空自衛隊の"VADS"、
海上自衛隊の"CIWS20mm機関砲"など弾丸で迎撃するシステムも
健在です。

現在、陸上自衛隊が保有する最新の対空レーダーシステムです。
「対空レーダー装置 JTPSーP25」はJTPSー14の後継機として配備
されています。

昨年の下志津駐屯地創立記念祭でも展示されています。
重装輪車の車体に大きなレーダー装置が搭載されています。
パッシブ式の様に回転はしないで、固定型の「フェーズドアレイ式」の
レーダーです。

こちらも対空レーダーです。
低空で進入してくる航空機に対して監視を行って、情報を収集します。

レーダー使用時にはアンテナが伸びて高くなります。
展示の際には収納された状態でした。
パラボラ式のアンテナで前方から飛来する目標に対して対処します。

対空防衛で実際に誘導弾を発射する発射機です。
「81式短距離地対空誘導弾」、通称:短SAMです。
ブリーフィング時には実射の映像が見られました。

昨年の創立記念祭では展示されなかったので、今年に期待します。
最新の「11式短距離地対空誘導弾」です。
"新短SAM"ということで呼ばれるのでしょうか。
航空自衛隊との共同開発です。
ちなみに"SAM"は"surface-to-air missile"で"地上から空に対する誘導弾"
という略です。

やはり誘導弾発射機よりも"戦車"的な感じから人気が高いそうです。
「87式自走高射機関砲」です。
北海道でしか部隊に対しては配備されていません。
下志津駐屯地の高射学校だからこそ見られる装備です。

なので創立記念祭では目の前で見られます。
"ガンタンク"と呼んで、興奮する方々もいらっしゃいます。
総合火力演習では水平方向ですが、実弾射撃が見られます。

こちらは「地対空誘導弾ホーク改」です。
一番ミサイルな感じがする装備品です。
この後の駐屯地内の見学時にホークの訓練も行われていましたが、
米国との防衛条約上撮影等行えません。
ブリーフィング後、食堂で昼食が待っています。
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