陸自調査団派遣隊ブログ

自衛隊を中心に、防衛・防災に関連する内容を掲載しています。 自衛隊での駐屯地創立記念や航空祭、消防や警察、海上保安庁も含む防災訓練などについてもふれていきます。

消防庁

「第3回 有明防災フェア」開催|ブース展示・そなエリア東京

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2016年8月12~14日(金~日)に開催された
「第3回 有明防災フェア」の、他のブース展示などを紹介します。

奥にビックサイトが見えます。
東京臨海広域防災公園の芝生には、
撮影など行っているコスプレイヤーが沢山来ています。

許可は出ていても東京都としては、
ビックサイトエリア外でのコスプレは控えてほしい様です。
後で、主催者側が少し注意されるだろうと言っていました。

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様々な防災イベントでも見かける、地震体験できる「起震車」

他では、結構多くの方が体験されていますが、空いていました。
体験しなければ分からない事もあるので、機会があれば試しほしいです。

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展示されている以外にも、興味深い車両などが会場では見られます。

災害対策車など、実際になにか起きた場合でないと、見られない車両も。

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コミケ共催ならではで、携帯会社の移動基地局もラッピング。

こちらは、ソフトバンクの車両です。
女子が注目する様なデザインです。

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ドコモの移動基地局車。

この手のラッピング車は、女子に対してのアピールが凄いですね。

auの車両もありましがた、特に何も施されていませんでした。
そう言う所で、足並み揃えればとも思いますが。

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主催者DSCブース横には、こんなパネルもありました。

最近は、各自衛隊地方協力本部や駐屯地でも、
擬人化キャラは多く見受けられます。

どんな動機で興味を示すにしても、若い人の裾野を広げるのは大切です。
実際に自衛官の中にも、多くのアニメやゲーム好きがいます。

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残念ながら、自衛隊関連ブースは東京地本のパネル展示のみ。
別のイベントと重なった様で、地本関係者も来れなかったとの事。

でも、赤十字やDMATブースには興味深い展示が多数ありました。
現場で救護する機材や、被災者が避難所で使用する簡易的物資など。

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一通り見学して、防災フェア開催広場を後にします。

国際展示場駅側入り口には、「そなエリア東京」という防災施設があります。
埼玉県民の私は、ここで「東京防災」の冊子を購入しました。
140円でかなりのボリュームと、様々なサバイバル情報が載っています。

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そして、そなエリア東京に寄った目的は、もう一つあります。

「シン・ゴジラ」の撮影に使用された、「オペレーションルーム」がここにあります。

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シン・ゴジラを観賞された方には分かると思います。
ゴジラ災害が発生して、政府が対策や連絡を取り合った場所です。

各地の映像を映し出す複数のモニターと、
中心に300インチの大型モニターが備わっています。

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各担当を記したベストが椅子に掛かっています。

コピー機も各長デスクに、1台ずつ配置されています。

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ノートPCもデスクにあり、各人に割り当てられています。

実際に大規模災害が発生した際には、この施設が使われます。
同フロアーには、会議室・本部会議室もあります。

使われる機会が少ない方が一番ですが、万が一を考えると、
どの様な場所で行われるかを、見ておく事は必用です。

また、公開される時があれば、行ってみると良いです。
<そなエリア東京・東京臨海広域防災公園サイト>



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「第3回 有明防災フェア」開催|消防庁・日本赤十字の車両

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2016年8月12~14日(金~日)で、「第3回 有明防災フェア」が行われました。

隣接するビックサイトでは、コミックマーケット(コミケ)が行われ、
その、来場する若い人達にも、寄ってもらう目的もあり、同日開催です。

ここは、9月11日(日)に行われる「ぼうさいモーターショー」の会場でもあります。
<東京臨海広域防災公園イベントページ>

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有明防災フェアでは、他の防災イベントでは、あまり見られない車両が来ます。

東京消防庁 消防救助機動部隊から、「双腕重機」が展示されています。

8t級の機体に、2本の4t級ブーム腕を装備した救助用重機です。

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この、グラップルで倒壊した家屋や高架などの、柱等の重量物を掴んで支えます。

両腕をクラップルにして、捜索活動を行う事も可能です。

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もう片腕には、ガジラカッターが取り付けられています。
油圧により、挟んで切断する、強力なカッターです。

テレビの対決番組でも紹介された事がある、タグチ工業の切断機です。

グラップルで掴んで、カッターで鉄筋などを切断するなど、
人型ロボットに近い、腕の使い方ができます。

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双腕重機を運搬して来た車両が、この「重機運搬車」です。

約25t級のシャーシで、双腕重機自体を運搬するタイプと、
交換アタッチメント(グラップル・ブレーカー・バケットなど)を運ぶタイプがあります。

この車両だけでも、大きくてカッコいいです。

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双腕重機は、倒壊した建造物からの救助に使用するため、
捜索時に重量物が重機自身に、落下してくる場合もあります。

万が一の場合に備えて、操縦席は強固にガードされています。

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展示だけでなく、動作展示も行って頂けました。

2本の腕があるので、双腕重機とのジャンケン対決が行われました。

カッターを開いて、チョキ!

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グラップルを開いてパー! 閉じてグー! という感じです。

双腕重機の腕の自由度が良く分かる、理に適った動作展示です。

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東京消防庁は、「大型ブロアー車」も展示しました。

車体後部の荷台部分に、大型の送風装置を搭載した車両です。

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トンネルなどの閉鎖環境で、火災が発生した場合に、
内部の煙を圧倒的送風能力で、外部に排煙する車両です。

送風時に水を一緒に飛ばし、霧状に噴霧する事で、
広域に火災発生場所を窒息させて、消火する方法も行えます。

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この、大型ブロアー車も動作展示を行いました。

来場したコスプレイヤーを、送風で涼ませていました。
送風性能は、最大で45mもあります。

動作展示を編集した動画がありますので、どんな動きをするか見てみて下さい。

-双腕重機と大型ブロアー車動作展示-
https://www.youtube.com/watch?v=8Y3CxxAGm48

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日本赤十字からも救急救護の観点から、防災フェアに参加しています。

こちらは、「ドクターカー」です。
最近、見たり聞いたりする事も増えたと思います。

緊急車両指定を受けていて、救命士ではなく、医療行為を行える医師が乗車します。

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車内は、ストレッチャーと多数の機器が搭載されています。

現場到着と同時に、救急救命士では行えない処置を医師が実施。
その後に、救急車やドクターヘリで搬送します。

より、高度な応急処置により、生存率があがります。

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こちらも、日本赤十字の緊急車両指定を受けた車両です。

「緊急指定トラック」で、パトランプの付いた、白いトラックです。

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内部は、ほとんど固定搭載機材などはありません。

要救助者を乗せる事もできますが、被災地への資材運搬を目的としています。

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日本赤十字のマスコットキャラ、「ハートラちゃん」です。

今回は、東京消防庁と日本赤十字の車両を紹介しました。

他にも、各機関のブースでは様々な展示があったので、次回紹介します。




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「第3回 有明防災フェア」開催のお知らせ|防災・減災・応災

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2016年8月12~14日(日) に、東京臨海広域防災公園で
「第3回 有明防災フェア」が行われます。

12時~17時の間に、防災などに関する展示や、
災害時に使用される車両の展示が行われます。

今回で、3回目の開催の様で、
同時に隣接のビックサイトでは「コミックマーケット」も行われています。

コミケのついでに寄ってもらう事も考えて、日にちを合わしているのでしょう。

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りんかい線 国際展示場駅から、ビックサイトへ向かう途中で、左方向へ。

すると、ヘリポートを備えたとても広い公園が見えます。
防災体験などができる施設も、入り口付近にあります。

主催の違うイベントで、「ぼうさいモーターショー」も、
この防災公園を利用して行われています。

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自衛隊からも、車両やパネルによる災害対応の紹介があります。

近年の様々な災害で、自衛隊による災害派遣も重要です。

消防や警察などとも協力して、自衛隊でなければできない、
救出や支援活動も注目する所です。

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自衛隊東京地方協力本部による開催協力のため、
地本キャラの「トウチ君」にも会えるかもしれません。

見つけたら、一緒に写真を撮ってもらって下さい。

他の出展団体のキャラクターがいるかどうかは、当日、探して確認してみてね。

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救急に関しては、日本赤十字社からの展示があります。

救急車両ドクターカーを展示して、訓練や講習も行われます。

ドクターカーはドラマにもなったりと、最近、注目されている、
医師が乗り込んで、現場へ向かう車両です。

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消防関係では「双腕重機」という、
パワーショベルに2本のアームが付いた車両が展示されます。

アーム先端で、倒壊した家屋などの瓦礫を撤去します。
昨年開催の動画で、動作展示が行われたのがあったので、
今回も行ってくれると思います。

車両に大型送風機を搭載した、「大型ブロワー車」も展示されます。

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様々な災害展示やイベントでも見かける、「起震車」もあります。

まだ、体験した事の無い方は、ためしてみて下さい。

阪神淡路大震災規模の地震体験や、縦揺れ・横揺れの感覚の違いもわかります。

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車両以外にも、「防災・減災・応災」に関する体験や展示があります。

夏休み中の小中高生や親子で参加してみてください。

いつ起きるか分からない大規模災害や、
自分達で行える救助行為などに関心を示す、良い機会だと思います。

<第3回 有明防災フェア詳細サイト>

暑い日が続いていますので、水分補給と暑さ対策をして、訪れて下さい。 



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関東から北日本にわたる大雨災害への災害派遣について

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茨城県の鬼怒川で堤防が決壊して、
常総市の5分の1が冠水する災害が起こりました。

前日から「線状降水帯」の影響で河川の氾濫が懸念されていました。

9日(水)16時10分に神奈川県庁へLO(連絡調整要員)が向かいます。

日を越して10日(木)1時に茨城県鹿沼市へも向かいます。

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3時30分には防衛省に災害対策連絡室が設置。

そこから宇都宮、勝田、練馬、大宮、習志野、相馬原の各駐屯地より、
LOが情報収集のために動いておりました。

夜中から早朝にかけて自衛隊は対策を行っていきます。

そして10日(木)9時5分に茨城県知事より、
勝田駐屯地の施設学校長へ災害派遣要請が出されます。

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駐屯地から先遣隊となる「FAST-Force」約20名が駐屯地を出発。

その間に11時前後で堤防が決壊した事で、
多くの住民たちが住宅などに取り残されます。

11時38分には相馬原駐屯地からUH-60JAが4機離陸します。

立川駐屯地からもUH-1J(映像伝送器付)も離陸して、
情報収集を行います。

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陸上自衛隊に留まらず、
航空自衛隊 百里基地の航空救難隊も救助へ向かいます。

航空救難隊のUH-60Jが2機、救出活動を開始します。

後に浜松基地からも救難隊が向かっていきます。

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航空救難隊の飛行展示を見学された方はご存知と思いますが、
UH-60Jと共にU-125A救難捜索機も行動します。

ヘリよりも高速で移動できるジェット機により、
先に要救助者を発見します。

茨城の災害現場でもヘリの上空に旋回して、
航空救難隊のUH-60Jと同数飛んでいました。

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航空機による救助活動を行いながらも、
その後の捜索や救援活動へ向けて多くの隊員達が現場へ向かいます。

各駐屯地から茨城県の古河駐屯地へ向かっています。

そこを活動の拠点として動いていた様です。

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陸上、航空自衛隊のヘリが救助活動を行っていましたが、
一分一秒を争う状況のため海上自衛隊からも出動しました。

14時58分には海上自衛隊 館山航空隊から、
SH-60JUH-60Jが1機ずつ離陸しています。

こちらのSH-60Jは海難救助を行う航空機です。

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船舶で被災された方でないと、
なかなか出会う機会は少ないと思います。

河川の氾濫で出動するのも珍しいと思います。

それだけ異常で緊急を要する事態が起きたという事です。

後から救難機US-2が所在する、
厚木航空基地からもSH-60Jが向かっています。

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10日だけで人員約440名、車両約160輛、ボート約45隻
派遣されました。

各自衛隊の航空機だけでも25機が活動しておりました。

それに警察、消防や防災ヘリが救助を行っていました。

ヘリは夜は活動できないという報道をする所もありましたが、
自衛隊は天候や日照条件に関係なく活動を行えます。

機体の性能だけではなく、
日々の訓練の積み重ねがあるからこそ行えるのです。

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11日(金)、12日(土)と救助活動は行われていますが、
段々と救助から救援へと変わっていきます。

水タンク車や水トレーラーが多く派遣され、
給水活動や入浴支援なども開始されていきます。

今までに約2万リットルの給水が自衛隊では行われています。

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東日本大震災を教訓に各機関の連携がスムーズに行えたのも、
素晴らしい事だと思います。

その教訓が最初に見られたのは「広島の土砂災害」でした。

あの現場には警察、消防、自衛隊が同時に活動していました。

御嶽山の捜索活動でも同じことが言えます。

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常総市の市長が避難指示を一部にしか出さなかった事が
問題視されていますが、そこが重要ではないと思います。

市町村や国から指示がないから大丈夫だというのは、
東日本大震災の教訓が個人で活かせていない事になります。

自分の住んでいる地域の事をもっと理解して、
生活しなければいけません。

鹿児島の方達は桜島と共存して生活しています。

鬼怒川も「鬼が怒る川」という名前なのも、
先人が知恵から来るのかもしれません。

個人個人で防災をもっと意識して生活していくことが重要です。





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2015年9月6日(日)開催の「ぼうさいモーターショー」へ行ってきた1

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2015年9月6日(日)に有明にある、
東京臨海広域防災公園で開催のイベントへ行ってきました。

時々、こちらの施設のサイトをチェックしていると、
展示などのイベントが行われています。

「東京臨海広域防災公園」サイトはこちら

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今回は警察、消防、自衛隊などから防災に関係する車両が見学できる
「ぼうさいモーターショー」が開催されました。

10時から15時まで行われ、
イベント中は天候も曇りながら雨に降られずに済みました。

こちらは公園入ってすぐにある「防災体験学習施設」で、
無料で色々と防災について見学できます。

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公園の入り口を抜けて5分位すると、開けた緑地に出ます。

そこから右に進むと展示会場です。

遠くからも普段見られない車両が確認できます。

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車両展示以外にも自衛隊東京地本や赤十字、消防など、
災害時に役立つ防災用品などを紹介するブースがありました。

東京地本では子供だけでしたが、シールを配っていました。

知り合いの子供を連れてくればもらえたのかも。

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「アメリカの消防車」は日本のとまた違うカッコよさがあります。

会場に来られていた隊員達は日本の方でした。

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2種類の消防車両が来ていまして、
米海軍日本管区司令部消防隊と説明パネルにありました。

たぶん横須賀から来られたのでしょう。

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こちらは「国土交通省」が保有する車両です。

それぞれ特殊な機能を有する車両ばかりです。

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「対策本部車」と呼ばれる車両で、
後部に拡張型の部屋を展開できます。

陸上自衛隊にも拡張型の「野外手術システム」などが
ありますので、その様な感じの作りです。

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災害現場に行って対策本部を置くために使います。

内部は広くいので多くの方が入れます。

伊豆大島の土砂災害でも使われたとパネルにありました。

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その隣の「排水ポンプ車」です。

荷台に大型のポンプが複数搭載されていて、
河川の氾濫などであふれた水を排水します。

東日本大震災でも活躍しました。

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長いので引き気味ですが「照 明 車」です。

どの車両も名称がシンプルです。

消防庁だけでなく、
国の省自体も色々な車両を持っている事を知りました。

隣の黄色の車両は「道路パトロール車」です。

続きはまた次回お伝えします。




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