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2016年は実に災害が多かった年だったと感じています。

北朝鮮の弾道ミサイルや、多数の大学生が犠牲となった観光バス横転事故など
人災によるものも多く起こりました。

その中でも最も日本中に衝撃的が走ったのが、
4月14日(木)の21時すぎに発生した「熊本地震」だと思います。
<2016年に発生した主な大規模災害一覧(総務省・消防庁)>

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この熊本地震には全国から、救助や支援のために応援が向かいました。
自衛隊も同様で、北海道の駐屯地からも陸路で支援に駆けつけました。

熊本地震の最大の被害は、耐震住宅も2度目以降の大きな揺れで倒壊した事です。
これにより、自宅へ戻らずに車の中で車中泊をする方が増えました。

車中泊により同じ姿勢を続けた事で、エコノミー症候群になり
体調をくずしたり亡くなる方もいました。

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被災された方々への支援としても、自衛隊は派遣されました。

野外入浴セットでの入浴支援、野外炊具による温かい食べ物の提供など。
ですが、隊員達は調理された食事は取っていません。

あくまでも「任務」として食事を作り提供しているため、
缶詰やレトルトなどの糧食で任務にあたっていました。
報道などではなかなか伝えられないため、知っていてほしいです。

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地震以外にも11月から12月に掛けて、
全国に「鳥インフルエンザ」が猛威を振るいました。

韓国では対応の遅れにより2017年1月時点で、
3000万羽以上が殺処分されました。

渡り鳥を媒介とするため、日本にも鴨などの水鳥と共にやってきました。

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鳥インフルエンザに感染した養鶏場のニワトリは殺処分しかありません。
放っておけば感染が広がり、最悪パンデミックでより取り返しがつかなくなります。

鳥インフルエンザと確認された時点で、市町村職員が対応を始めます。
ここからはいかに早く処理できるかで、感染拡大を止められるかが決まります。

しかし職員だけでは足りないため、自衛隊も災害派遣されます。

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まず、11月に新潟と青森で鳥インフルエンザが確認され、
合わせて30万羽以上が殺処分されました。

早い対応でしたが、12月には北海道でも見つかり、宮崎、熊本へと。
各地域の駐屯地から旅団や師団規模で、多くの隊員達が活動しました。
時間が勝負なので、24時間体制で行っていました。

様々な自衛隊による災害派遣は、今でも防衛省サイトで見られます。
<自衛隊による災害派遣は防衛省お知らせから>

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自衛隊にはUH-1などの航空機に搭載できる「映像伝送装置」があります。
画像の機体側面に付いている装置がそうです。

これまでも東日本大震災や茨城県洪水にも使われています。
2016年も熊本以外にも、10月の阿蘇山噴火の観測、
12月に発生した新潟の糸魚川市での大火でも使われています。

赤外線搭載のため昼夜に関係なく、リアルタイムで映像を伝えられます。
リアルタイムの映像がテレビ中継されたのは驚きました。

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自衛隊の最も重要な任務は「国防」だという事は忘れてはいけません。

しかし、世界的に自然災害は増える傾向にあるため、
自衛隊の活動範囲は広がっていくのでしょう。

自衛隊の活動や任務への理解も、同じように広がればと願っています。



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