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2016年8月27日(土)に、富士山の麓に広がる東富士演習場で、
「平成28年度 富士総合火力演習 教育演習」が行われました。

翌日の28日(日)の、火力演習本番前日となる、隊員への教育目的で行われる予行です。

DSCの研修として、行かせて頂きました。

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東富士演習場は、山手線の内側と同じ位の広さがあります。

富士地域には、駒門・板妻・滝ヶ原・富士駐屯地や、
在日米軍海兵隊 キャンプ富士などが所在する重要地域です。

会場には、教育演習と言う事もあり、隊員の方々がとても多く来場しています。

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大型モニター横に見えるのが、「高感度・高性能カメラ」通称「千里眼」です。

大型モニターやライブ配信用に、設定された場所や航空機を
高画質で捉える素晴らしいカメラです。

横には、高機動な戦車や航空機を撮影する隊員の方もいます。

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10時から演習が開始されますが、まず、演習を視察される高官が来場されます。

28日(日)には稲田防衛大臣が来ますが、
本日の教育演習では、若宮防衛副大臣が来場されました。

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演習に先立ち、演習地域の説明が行われています。

後方に展開する榴弾砲により、発煙弾が奥の山に弾着しています。

黄色い煙幕が「3段山」、白い煙幕が「2段山」で、
特科火力などがそれぞれ弾着する地点です。

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戦車や機関砲などが弾着する、近中距離目標地点です。

数字が「2の台・3の台」など、色が「赤の台・黒の台」など、
敵に見立てた目標地点を、演習時に着弾地点を放送します。

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前段演習開始!

主要装備の性能を、射撃を実施する事で紹介します。
最初に、「遠距離火力|特科火力」の紹介です。

99式自走155mm榴弾砲・203mm自走榴弾砲・155mm榴弾砲FH-70が進入します。

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牽引式の、155mm榴弾砲FH-70は、
自走式の155mm自走榴弾砲に比べて、射撃体制まで時間が掛かります。

3種類の火砲が同時に進入して、射撃準備を行う事で、
展開までの時間の違いが理解できます。

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広場に進入した火砲とは別に、後方には多数展開しています。

それぞれの火砲が別々に射撃して、3段山、2段山に弾着。

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地表に弾着させる以外にも、空中で砲弾を破裂させる「曳下射撃」も実施。

破裂した砲弾片や爆風で、地上の敵車両や人員へ損害を与えます。

着弾を感知する近接感知式と、時間で爆発する時限式とがあります。

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最後に、全砲門が射撃して、同時に空中で破裂させる、
「同時弾着射撃」を行います。

火砲の能力に差があるため、時間差で射撃します。

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TOT・20秒前・・・弾~着、今!

空中で横一列に、曳下射撃が成功!

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続いて、弾~着、今!

今度は、富士山の形に曳下射撃を成功!

どちらの射撃も、時間・距離など、日頃の厳しい訓練により成し得る技術です。
天候が悪いため見えませんが、晴れていると2つの富士山が見られます。

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射撃終了後、それぞれの火砲が離脱します。

FH-70は、牽引で進入しましたが、離脱は内部補助動力で自走します。

特科火力の紹介は終了。
中距離火力の紹介へと、演習は移行します。

次回へ続く!



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