「陸上装備研究所 一般開放」へ行きましたの2回目です。

前回は「CBRN対応遠隔操作車両」の展示を紹介しました。

今回はもう一つの目玉の展示です。

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こちらも「先 進 技 術」の装備における研究です。

前回の車両ほど完成された状態ではありません。

市販車のトラックに搭載された形の展示です。

一見すると"大型スピーカー"か"投光機"かと思わせる見た目です。

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この部分が先進技術が詰まっている所です。

「IDE対処システム」の研究です。

「IDE:Improvised Explosive Device」
日本語で「即製爆発装置」です。

手製の爆弾など
地雷や手榴弾等の規格化された爆発物以外を指します。

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自衛隊においてこの研究は、米軍が紛争地帯での活動で
IEDで負傷した兵士が多数出ているためです。

PKO等で自衛隊も海外で赴く機会が増えている現在、
必要とされてくる装備です。

「マイクロ波レーダ」により地中の爆発物を特定、
「ミリ波とレーザーレーダ」により
地表の爆発物の発見と特定を行います。

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画像で見るとこの様な感じで判定されます。

サーモグラフィーでの温度の違いみたいに見えます。

発信された電波が物体に当たって
反射された電波を受けて特定されます。

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この車両を使用しての実演展示も行われました。

布の下には物体が隠されている状態です。

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画像で見るとこの様な感じです。

赤く表示されているのが物体を示しています。

奥に2つ表示されているのは
隠されていない三角錐物体です。

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手前の隠されていた物の片方は、形状の違う物でした。

金属、樹脂に関わらずに特定する事ができます。

海外での活動だけでなく、
国内でテロが起きた際の爆発物発見にも活用されるでしょう。

配備される時には
小型化されて装甲車に搭載される形になります。

このシステムと併せて研究されている「耐爆構造の車両底部」
で隊員の生存性がより向上するでしょう。



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